About

三岳酒造とは

豊かな自然恵み × 職人の技術と情熱

三岳ができるまでの物語

The Story of MITAKE

三岳ストーリー

「三岳の極み、仕込み水、
割り水に在り」

まず三岳を語るうえで欠かせないもの、それは「水」です。
世界自然遺産の島「屋久島」の山々から湧き出す水は、日本名水百選に選ばれており、無数の渓流や滝となって神々しい自然環境を形づくっています。
焼酎つくりに適した清らかで柔らかな水が、仕込み水、割り水に使われることで、まろやかな味わいをつくり出しています。
三岳を飲んでいるお客様の中には、屋久島の水で割った三岳と島外の水で割った三岳では美味しさがまた違うと感じる方も多数いるほどです。
私たちがこの地で焼酎つくりをできているのは屋久島の自然環境に支えられているということに常に感謝をしながら、飲み心地がよく、愛される焼酎をつくり続けていきます。

01
製麹〜一次仕込み

蒸米に麹菌を繁殖させ、約2日間かけて米麹をつくります。麹菌の酵素によってお米のでんぷんを糖化させて、酵母の栄養源(糖)をつくります。一次仕込みは、地下水と米麹と酵母を投入して約6日間かけて酵母を増やしながら、アルコール度数が14%程の一次もろみをつくります。

  1. 米入れ
  2. 洗米
  3. 浸漬
  4. 水切り
  5. 蒸し
  6. 放冷
  7. 種掛け
  8. 製麹
  9. 出麹
  10. 一次仕込み(一次もろみ完成)

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タイ産米、白麹の米麹。

生き物が相手。温度管理や経過観察も慎重に。

はぜまわり・はぜこみ良し!

タンクへ投入。

水と酵母を入れて、1次仕込み始動。

酵母へたくさん酸素を供給中。

杜氏の想い

すべての工程にこだわりを持っていますが、やはり1番は麹つくり。微生物を相手にしているため気温や湿度、気候等の変化、また原料によっても日々出来上がりの焼酎に違いが出ます。深く追求して、納得のいく麹やもろみ、そして美味しい焼酎が出来たときの喜びは格別です。
飲み飽きない美味しい焼酎をつくり続けていくことが、地域や社会への貢献だと思っています。いつまでも三岳を飲んでくださる方々に愛されるよう、そして屋久島の方々が誇りに思えるような焼酎をつくり続けます。

02
原料処理〜二次仕込み

芋焼酎の原料であるさつまいもの傷みや虫食い、泥かみなど1つずつ丁寧にカット・トリミングし、芋蒸し窯で蒸して、発酵に最適な温度まで冷まします。
6日間経過した一次もろみを中間タンクに移し、水と蒸したさつまいもを破砕して投入し、二次仕込みが始動します。7日間かけてでんぷんの糖化とアルコール発酵を同時に行い(並行複発酵)、たくさんアルコールを生成します。

  1. 原料(さつまいも)処理
  2. 蒸し
  3. 放冷
  4. 粉砕
  5. 二次仕込み(二次もろみ完成)

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大きなさつまいもは蒸しむらができないようにカット。

熟練の成せる技。瞬時に判断し、トリミングしていきます。

検品中。丁寧に処理されたさつまいもだけを仕込みます。

蒸したさつまいもを粉砕して投入していきます。

1次もろみ、水、さつまいもを投入した2次もろみ。

さつまいものいい香り。7日間発酵させます。

芋処理の想い

私たちは、芋焼酎の原料となるさつまいもを日々丁寧にカット・トリミングしています。 一日あたりの仕込み量が決まっているため、スピードも求められますが、何よりも重要なのは、傷んだり虫食いになっているさつまいもを確実に取り除くことです。 焼酎の品質を左右する大切な工程なので、常に集中力を高く保ちながら、一つひとつのさつまいもと向き合っています。

03
蒸留〜割水

2次もろみを蒸留器に投入します。加熱によってアルコール分と同時に原料由来の香りや味に関わる成分も蒸発します。約3時間半かけて蒸留し、アルコール39度前後の原酒が出来上がります。
出来上がった原酒は検定し、貯蔵棟タンクにて貯蔵・熟成させます。日々少し味わいの違う原酒をブレンドし、味の均一化を図ります。また、原酒に加水し、アルコール25度の「三岳」ができます。

  1. 蒸留
  2. 貯蔵・熟成
  3. ブレンド・熟成
  4. 割水

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アルコール度数や味を確認しながら、経過を観察します。

焼酎の原酒が生成されています。

6台の蒸留器を使用しています。

経過を観察しながら、蒸留器の圧力を調整します。

焼酎の油成分をなるべく除去し、品質を維持します。

日々味の異なる原酒を試飲し、ブレンドの参考にします。

珪藻土紙で濾過し、ブレンドして味の均一化を図ります。

地下水を使用し、原酒を25度まで薄めて、味を調えます。

蔵内の想い

“製品の味はブレンドで決まる”日々味わいの変化する原酒をいかに目指す味に仕上げていくのか。丁寧な作業で味わいにブレのない高品質な焼酎を目指して日々研鑽しています。
チームワークを大事にして、出来上がる焼酎の特性を一つ一つ確認しながら、意見を交わしていき、“飲む人にとって美味い焼酎”を探求します。飲んでくださるお客様に安心して飲んでいただけることが私たちのプライドです。

04
瓶詰〜出荷

貯蔵棟から送られてきた焼酎を瓶詰します。洗瓶機で瓶を洗浄し、焼酎を充填。ラベルを貼り、検品を通過したものが箱詰めされていきます。異物混入や瓶・ふたの不良など厳密にチェックし、お客様が笑顔になる商品に仕上げていきます。その後、出荷準備をして運送業者に引き渡します。

  1. 瓶入れ
  2. 洗浄
  3. 第一検瓶
  4. 充填
  5. 王冠被せる
  6. 第二検瓶
  7. 王冠締める
  8. ラベラー
  9. 最終検瓶
  10. 箱詰め
  11. 重量検査
  12. 梱包
  13. パレット積
  14. 入庫
  15. 出荷

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ラベルも落ちる洗瓶機で、新瓶・リユース瓶どちらも対応します。

ギリギリまで油成分を除去し、焼酎を充填します。

異物混入や瓶の不良などのチェックを行います。

ラベラーで表・裏のラベルを正確に貼っていきます。

ラベルがしっかり貼られているかなど最終チェックを行います。

完成した商品をロボットが2ケースずつ箱詰めしていきます。

重量チェックなどを経て、フォークリフトにて入庫します。

運送会社に引き渡し出荷完了です。

詰口の想い

“綺麗で丁寧な製品つくり”を目標に掲げ、焼酎を瓶詰し、管理することが仕事です。協調性や思いやりを大切にし、協力し合える環境つくりを心がけています。また、製品となったとき、自分だったら買いたくなるかを常に意識して一つ一つチェックしています。飲食店でお客様のテーブルに三岳があり、楽しく飲んでもらえたら嬉しいです。

事務の想い

お客様や取引先様と直接お話させていただく機会が多いのですが、「好きでいつも飲んでいます」と声をかけていただいたり、三岳が色々な方に愛されていることを実感できてやりがいを感じています。お客様のご期待に応えられるよう、私も商品知識をしっかり身につけ、適切に説明できるよう日々努めています。

受け継がれる想い

「焼酎の一滴は、血の一滴と思え」

先代から受け継がれる言葉です。

焼酎の一滴が自分の体を流れる血液のように、一滴も失ってはいけない大切なものだという教えです。

一滴も余すことなくお客様に飲んで頂きたいという想いを常に持ちながら、ひとつひとつの作業を丁寧に行っています。

三岳酒造